凍ったボスニア湾での服装
ケミの砕氷船クルーズは、暖かいラウンジと吹きさらしの氷の海を行ったり来たりするので、服はその両方に対応しなければなりません。予約ページには「暖かい服と暖かい靴」としか書かれておらず、失敗する余地はたくさんあります。このガイドでは肌着から順に外側へ、そしてサバイバルスーツとスマートフォンについて説明します。
氷の上はどれくらい寒いか
冬のケミの日中は−10 °C前後のことが多く、もっとずっと寒い日もあります。凍った海の上では、平らな氷を渡る風をさえぎるものが何もないので、さらに厳しく感じます。
船内は暖房の効いたラウンジやカフェで暖かく保たれています。ですから目指すのは、中では前を開け、外ではしっかり閉じられる服装です。暑すぎるか寒すぎるかしかない分厚いコート1着ではありません。
冬の終わりには太陽が力強く戻ってきます。雪と氷に反射する光はまぶしく、Sampo号の予約ページでも、特に春はサングラスを持ってくるよう勧めています。
船が動いている間は、氷の上を渡る風に船の起こす風が加わります。船首に立って船体が海を割るのを眺める場所は船上でいちばん寒く、そしてみんなが行きたがる場所でもあります。
肌側から外側への重ね着
厚手を1枚より、薄手を3〜4枚重ねるイメージです。層の間にたまった空気が暖かさを保ち、ラウンジでは1枚脱いでもTシャツ1枚にならずに済みます。
- 上下ともウールのベースレイヤー(綿は一度湿ると冷たいまま)
- 中間着にフリースか薄手のウールセーター
- 保温用のダウンジャケットかスキージャケット
- ジャケットが風を通すなら、その上に防風シェル
- ベースレイヤーの上にスキーパンツか裏地付きの冬用ズボン
開けた氷の上で、ジーンズ1枚はよい選択ではありません。それしかない場合は下に保温タイツをはき、デッキにいる時間を短めにしましょう。
帽子からブーツまで
耳がすっぽり隠れる帽子をかぶりましょう。風のときに顔まで引き上げられるマフラーかネックゲイターも加えます。デッキで感じる寒さの多くは、顔と首から入ってきます。
手袋は2組持っていきましょう。薄手のインナー手袋ならスマートフォンやカメラを操作でき、その上に厚手のミトンをはめて氷の上を歩きます。片方が濡れたときのために予備があると助かります。
いちばん大事なのは足元で、船が止まって海の上に降りるときに差が出ます。ウールの靴下に、滑りにくい靴底の暖かい冬用ブーツを合わせれば、踏み固められた雪やつるつるの氷の上でも転びにくくなります。底が平らなおしゃれブーツは滑ります。
使い捨てカイロ(アウトドア用品店で売っている小さな袋)は、ミトンやブーツに簡単に入れられます。重さはほとんどなく、寒がりの人には氷の上に立っている時間がぐっと快適になります。
ケミ発、3時間のArktis号クルーズ
3本の中でいちばん短いクルーズなので、寒さが心配なら外にいる時間も短くて済みます。暖かい屋内デッキが2つとモダンなカフェがあり、GetYourGuideでは220件以上の口コミで4.4。食事とSnowCastleの展示は別料金です。
サバイバルスーツの下に着るもの
アイスフローティングでは、厚手の防水サバイバルスーツを服の上から着ます。スーツを着たまま体を曲げたり座ったりできる必要があるので、下は大きなパーカーより、すっきりした暖かい服のほうが向いています。
スーツは海水からは守ってくれますが、前の人が着たあとで中が湿っていることがあります。乾いた着替え(せめて靴下とベースレイヤー)を用意し、船内の暖かい場所に置いておきましょう。
フローティングも氷上ウォークと同じく確実ではなく、当日できないこともあります。スーツと水のこと、参加できる人の条件はアイスフローティングのガイドで説明しています。

寒さの中のスマートフォンとカメラ
寒さでスマートフォンの電池はあっという間に減り、満充電でもデッキにしばらくいると電源が落ちることがあります。体に近い内ポケットに入れ、撮るときだけ取り出しましょう。
同じ暖かいポケットに小さなモバイルバッテリーを入れておくと、長い1日に役立ちます。カメラの電池も同じです。予備を持っていき、冷えた電池が回復するのを待たずに交換しましょう。
フローティング中はスマートフォンを置いていくので、水に浮かぶ自分の写真は船のカメラマンによる有料サービスになります。ケミの砕氷船クルーズの料金では、予算に入れておきたい追加費用のひとつとして紹介しています。
月と天気に合わせた調整
1月はいちばん寒い時期で日も短いので、重ね着を多めに、帽子も暖かいものを。3月と4月になると空気は穏やかになりますが照り返しが強くなり、サングラスが手袋と同じくらい役立ちます。
開けた氷の上では、風ですべてが変わります。風のない−15 °Cの日のほうが、風の強い−5 °Cの日より楽に感じることもあります。氷の側の事情は月ごとのシーズンと風が強いときどうなるかで説明しています。
子どもの服装とスウェーデン行き
子どもは大人より早く体が冷え、しかも寒いと言い出すのが遅れがちです。大人と同じ重ね着に、ひも付きのミトンを着せ、こまめに船内へ連れて入りましょう。家族で快適に過ごすコツは子ども連れの砕氷船クルーズにまとめています。
アクセルスヴィーク発のスウェーデンのクルーズに参加するなら、服装のアドバイスは同じですが、内ポケットにはパスポートも入れておきます。国境についてはPolar Explorer号とアクセルスヴィークへの道をご覧ください。
冬服は自分で持っていくか、出発前に買っておくつもりでいましょう。船選びはそのあとで、船の比較ガイドで3隻を並べています。