Polar Explorer号とアクセルスヴィークへの道
ラップランドのこの一帯で、フィンランドではなくスウェーデンから出航する砕氷船はPolar Explorer号だけです。周辺のクルーズでいちばん口コミが多い一方、たどり着くには国境を越え、時計も合わせ直す必要があります。このガイドでは、ルートと船、そしてうっかり見落としがちな細かい条件をまとめます。
アクセルスヴィークはどこにあるか
Polar Explorer号は、ボスニア湾のスウェーデン側の岸、Båtskärsnäsにあるアクセルスヴィーク・ターミナル(Axelsviksvägen 291C)から出航します。カーリクスの西にあり、フィンランド国境からはおよそ40 kmです。
ケミからの道はトルニオとハパランダを通ります。国境の川をはさんで一つにつながった双子の町です。そこから先はスウェーデン領ラップランドの海沿いを走り、ターミナルへ向かいます。
ケミの船であるSampo号とArktis号は、ケミの南にあるアヨス港から出航します。湾のどちら側にするか迷っているなら、3隻の比較ガイドで船を並べて見比べられます。
フィンランド時間ではなくスウェーデン時間
スウェーデンは一年中フィンランドより1時間遅れていて、Polar Explorer号の出航時刻はすべてスウェーデン時間で書かれています。たいていの人はフィンランド側に泊まるので、ホテルの時計と予約の時刻がずれることになります。
読み違えると、駐車場で1時間待つか、船が出ていくのを見送るかのどちらかです。出航時刻の横に「スウェーデン時間」と書き添えておき、前日の夜にフィンランド時間に直しておきましょう。
パスポートか身分証明書を持参
予約ページでは、参加者全員にパスポートまたは身分証明書の持参を求めています。フィンランドもスウェーデンもシェンゲン圏なので、国境はふだん素通りできます。それでも抜き打ちの検査はあるので、書類は必ず身につけておく必要があります。
よくある失敗は、ケミのホテルのセーフティボックスに置き忘れることです。クルーズ当日の朝、重ね着のことを考える前に、スマートフォンと一緒に内ポケットへ入れておきましょう。
送迎か、自分の車か
GetYourGuideの約365ドルからのPolar Explorer号の予約ページには、ケミまたはロヴァニエミからの送迎付きプランがあります。車がないならこれがいちばん楽で、国境も時差もほかの人に任せられます。
ロヴァニエミからは長い道のりです。ある口コミではアクセルスヴィークまで片道約2.5時間かかったそうで、クルーズが丸一日の外出になります。ロヴァニエミからの日帰りガイドでは、ケミ行きのバスと比べています。
Viatorのほうは自分で移動するプランで、アクセルスヴィークのターミナルで集合するため料金が安くなっています。車で行く場合は、出航の30分前までに着くようにしてください。もちろんスウェーデン時間で、です。
支払いの前に、どのプランを予約しているか確認しましょう。選ぶプランによって所要時間は約3時間から約8.5時間まで幅があり、その両端ではまったく違う1日になります。
アクセルスヴィーク発Polar Explorer号
このエリアでいちばん口コミの多い砕氷船クルーズで、GetYourGuideでは490件以上の口コミで4.7。ケミまたはロヴァニエミからの送迎付きプランがあります。Viatorでは自分で運転して行くプランを販売。GetYourGuideでの無料キャンセルは45日前で締め切られます。
Polar Explorer号の船内
Polar Explorer号には乗客が歩ける7つのデッキがあり、16言語対応のオーディオガイドアプリを使って見て回れます。ガイドは英語とフィンランド語のほか、スペイン語とフランス語も話します。中国語など、ほかにも多くの言語が対応リストに入っています。
船内のシアターでは、船と氷についての11分のドキュメンタリーが上映されます。温かい飲み物は含まれていますが、食事はカフェテリアで別売りです。昼食を買いたくなければ、移動中の軽食を持っていきましょう。予約ページによると、1回のクルーズの定員は100人です。

アイスフローティングは、船が割った水路でサバイバルスーツを着て行います。身長125 cm以上の子どもは保護者と一緒に浮かぶことができます。ケミの船の140 cmより低い基準で、家族連れには大事な違いです。子ども連れの砕氷船クルーズで詳しく説明しています。
氷上ウォークやフローティングができるかどうかは、氷と風を見てクルーが当日決めるので、どちらも約束されてはいません。実施された場合は、最後に船長からCruise & Swim Certificateが手渡されます。スーツや水のことはアイスフローティングのしくみをご覧ください。
スウェーデン側の注意点
いちばん大きいのはキャンセル期限です。GetYourGuideでの無料キャンセルはクルーズの45日前までで、ケミの船は24時間前まで。日程が動くかもしれないなら、料金よりもこの差のほうが重要です。
2つ目は氷です。予約ページには1月上旬までは氷が保証されないとあり、冬の早い時期の予約はリスクが高くなります。理由は月ごとのシーズンガイドで説明しています。
また予約ページには、安全のために運営会社が氷上ウォークやフローティングを制限・中止することがあり、それは返金の理由にならないとも書かれています。国境の両側のルールは氷が薄いときどうなるかにまとめました。
最後は単純に距離です。長い移動に国境と時差が加わるので、Polar Explorer号の1日は、ケミ発Sampo号の午前よりも段取りが多くなります。
口コミの評価
GetYourGuideでは490件以上の口コミで4.7と、ケミ周辺の砕氷船ツアーでいちばん多くの口コミを集めています。ガイドは4.8、送迎も4.8で、コストパフォーマンスはやや低めの4.4です。
自分で移動するプランのViatorの評価は、30件以上の口コミで4.4です。件数がずっと少ないので、船やクルーを判断するならGetYourGuideの数字を参考にしましょう。
同じ運営会社は、Arctic Explorerという名前で短めのクルーズも販売しています。それが別の船なのかどうか予約ページからははっきりしないため、ここでは比較していません。
スウェーデンか、ケミか
いちばん口コミの多いクルーズがいい、大きな船を自分のペースで歩き回りたい、あるいは身長125〜140 cmの子どもを浮かばせたい、という場合はPolar Explorer号を。ラップランド旅行の途中で国境を越えること自体を楽しめる人もいます。
予定が流動的だったり時間が限られていたりするなら、ケミの船がおすすめです。移動が短く、キャンセル条件もずっと緩やかです。料金はケミの砕氷船クルーズの料金で並べていて、ホームページの比較表では3本をひと目で比べられます。
どちらを選んでも、ボスニア湾の開けた氷の上は寒く、風があります。荷造りの前に凍った海での服装を読んでおきましょう。